ぬっとあった幸福地蔵
2014年8月10日 日曜日
2014年6月。
愛車ごとフェリーに乗り込み家族全員で佐渡を目指しました。奇祭 つぶろさし を観るためです。奇祭 つぶろさし は、毎年6月15日に佐渡の羽茂(はもち)地区でおこなわれるお祭り。その昔、みうらじゅん氏の「とんまつり」を読んで以来、いつかこの目で見てやろうと思っていました。
今年はその6月15日が見事に日曜日にあたり、家族旅行は佐渡に決定です。
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阿仏房の仁王と佐渡歴史伝説館
2014年2月10日 月曜日
佐渡の阿仏房 妙宣寺(あぶつぼう みょうせんじ)には、新潟県内唯一の五重塔が残されています。宗派は日蓮宗。
どこかで見かけたフリーペーパーの仁王像が非常にカッコ良かったので、見に行くことにしました。結論から言うと、己の写真の腕がうんこ過ぎて仁王の良さの100分の1も引き出せず、非常に憤慨しており、ブログ記事でも書こうかと写真を引っ張りだしてくるたびにパソコンのモニタにグーパンチを入れたくなる次第で、こうして丸二年が経過したわけです。
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人形浄瑠璃で阿弥陀の胸から血が流れた
2013年3月17日 日曜日
数年前、それはもういろんな意味でハマリにハマった「パチンコ 必殺仕事人」
ハマったがために、それまで一度も観たことのなかったテレビ放送の仕事人まで見るようになったのだが、私の時代劇は「江戸を斬る」あたりで終わっているのである。興味は時代劇そのものよりもむしろOPで流れる人形劇に移っていった。
どうやらそれは徳島の阿波人形浄瑠璃というものらしい。綺麗な娘さんの口が突然裂け、金歯金目で二本角を出した恐ろしい顔になる「山姥(やまんば)」という人形だった。
「あれをどこかで観たい!」
そう思ってフラフラしていたところ、近所の県立歴史博物館で佐渡ののろま人形を見つけた。奇祭つぶろさしよろしく巨根を振り乱した素敵な人形が、滑稽卑俗な話で私を笑わせてくれるらしい。
笑わされたい。すっかり気分はちょんぼ人形である。
ところがそいつは佐渡でしか見ることができないようで、気分はすっかりちょんぼりだ。そんな時、説経浄瑠璃「弘知法印御伝記」の復活上演をやった、越後猿八座の存在を友達から教えてもらったのである。
弘智法印といえば、新潟県寺泊の西生寺に現存する日本最古の即身仏。これはぽい。見事に私っぽい。そう思いながら手ぐすねを引いていたところ、2013年冬、猿八座の公演がおこなわれることを知ったのだ。
演目は「阿弥陀胸割(あみだのむねわり)」。阿弥陀と聞いて黙っているわけにはいくまい。場所は新潟県民会館小ホールで、入場料はなんと無料。
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モノクローム一転まだら頭
2012年10月05日 金曜日
佐渡と言えば金山から連想する黄金色、そしてトビシマカンゾウの目の覚めるような黄色や、青い空に青い海。そんな鮮やかな色彩のイメージがあったのですが、訪れた日はあいにくの小雨模様で鉛色の空。
フェリー船内にはファミコンが頑張るゲームコーナー。佐渡ゴールドパークパークのトホホ感あふれるポスターや、上陸間際に目に入ってくる恐怖の能面タワーなどが鉛色感に拍車をかけ、鮮やかな色彩というよりはモノクロームな印象溢れる佐渡の旅となりました。いえ、むしろそういう空気は大好物なのですけれども。
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頭もぐるぐるとヒンドゥー教の乳海攪拌を思い浮かべ
2012年8月31日 金曜日
子供のころ自分が家を建てるなら『家の中に入った…と思ったら外だった』というような家を建てたいと思っていました。
どこでもドアのイメージが強く頭の中にあったからなのでしょうが、『ドアを開けると予想外の展開』 …そんな意外性のある建物に非常に憧れがありました。
最近では、素敵なお宅拝見バラエティーな番組でも、こういったアクロバットな類の家を目にするようになりましたが、そんなお宅を見るたびに
「おっ。あなたもドラえもんの影響を受けてるんですね。」
なんて勝手に思っているのです。
さて、そんな”家の中の外”に憧れる私が、ドラえもんが産まれる何百年も前に、
『家の中に家』
を実現したお寺に行ってきました。
場所は佐渡の慶宮寺。
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