筆地蔵のいい顔
古町界隈、西堀通りには沢山のお寺があります。
道を歩けば寺にぶつかる。
善導寺には筆地蔵さんが居ました。
筆を持った仏像といえば、眉間に寄せたシワで幾多の仏女を虜にしてきた、東大寺戒壇院の広目天が真っ先に思い浮かぶのですが、こちらの地蔵はその広目天とはまったくの正反対な、にっこりスマイルです。
あまりにも生活に密着しすぎて、そして場所や出来事に強く結びついたものが多いからでしょうか、地蔵には少し怖いというイメージを持っている私なのですが、この筆地蔵さんの笑顔には本当に癒されます。
最小限の少ない線で書いたその顔は、まるでさくらももこが描く、ちびまる子ちゃんのお祖父さん「友蔵」かのような、シンプルかつ味わい深い、優しい顔をしています。
まさか、その筆は心の俳句を書くためのもの...?
「実は俺 羽根突き負けた子 塗る係」(筆地蔵 心の俳句)
六角のほこらには、六体のお地蔵様が。
こちらもカワイイ。
なんだかとっても、ほっこりするお寺でした。
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