延命寺ご開帳
@k_artsさんが取りまとめている、ご開帳カレンダーにて「新潟県長岡市 延命寺延命地蔵」という文字を見つけ、出掛けてきました。
家からはチャリ圏内だったので、炎天下の中自転車で。暑くて、死ぬかと思いました。マジで地蔵さんの世話になるとこだったようです。
延命寺のその前に、龍源寺に。
お寺敷地への入り口付近に祠があり、十王像が祀られていました。修復されたものなのか、最近作ったものなのか、どれもしっかりとした彩色がほどこされています。...が、奪衣婆だけは別格な年期が入ってました。さすが冥界のアイドル!
同じほこらのなかには、髪の毛の色がぬけた日本人形や達磨がいて、軽くどころかかなりの恐怖です。
そして、延命寺へ。檀家さんだらけの本堂に「こんちわ!こんちわ!」と潜り込みます。延命寺の延命地蔵は、年1回のご開帳。曜日は関係なく、7/8と決まっているようでした。
檀家のおじさまと談笑していると、12人のお寺さんが登場し護摩が始まりました。
メラメラと燃える火を見ながら、シャンシャンと鳴る音楽とともにお経を聞いていると、例によって護摩トランスに入っていきます。その護摩トランスの中、ご住職から口上のように、ご本尊についての由来が読み上げられました。
昔はこのお寺の前に川が流れていたそうなのですが、ある日夢にお地蔵様がでてきて、川のところに来てくれと頼まれたらしい。次の日に、川の近くに生えている柳の木の根元をみたら、夢にでてきたお地蔵さんがいたそうな。そこで、「これはお告げのとおりだ!」とお地蔵様を持ち帰り、このお寺のご本尊としたということらしい。
隣に座っていたおじさん曰く、「子供のころは、この川に近づくと河童がいて引きずり込まれる。」と、ことあるごとに教えられてきたんだそうです。
...?
て、ことはこちらのお地蔵さんも、意外と河童だったりするのではないですか?(笑)
内陣までいれてもらったのですが、暗いのと小さいのとではっきりとご本尊の姿まではわかりませんでした。座高50cmくらいの小さなお地蔵様で、錫杖を持った坐像。
...御前立のお地蔵様、微妙に頭が河童ぽくないですか?(笑)
お寺の外には、麻釜地蔵(おがまじぞう)という石造りの地蔵さんが祀られていました。
案内板によると、今から150年ほど前、村に釜右之門という一家がいた。その家には”おあさ”という娘がいて、たいそう可愛がられていたんだが、ある日、釜でお湯をわかしていたところ、”おあさ”があやまって釜に落ちてしまい、それが原因で亡くなってしまったそうな。それ以来”おあさ”の菩提を弔うとともに、童女の無災難を祈願してこの地蔵が祀られるようになったとのこと。
うーん。金田一的な映像が頭に浮かんできます。
でも、ちっとも涼しくはならない、夏の暑い日でした。
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