いろんなものを守る胎内観音
仏像ガールさんの講演会に胎内まで出かけたのですが、その前に胎内観音に立ち寄りました。
事前に調べてみた限りでは「胎内観音」としか書かれていないので、訪れるまでは道の駅の隅にでもポツーンと佇んでいる観音様なのかな?と思っていたのですが、立派な山門やお堂などもあり予想外に見所満載な場所でした。
とはいっても実際には、休憩スペースで息子にお弁当を食べさせて、オムツを替えるために立ち寄ったってところが大きいので、私に与えられた時間は少なく、ほぼダッシュで回ったような感じなんですけどね。息子ちゃんを連れて見仏にいくときは、オツム替えの時間と場所を考慮してコースを決めないといけないのです(笑
山門には仁王様。観音様と同じく青銅製なのかな?かなりの色男です。
観音様は、小高い丘の上に立っているので、階段を登って会いにいきます。
この胎内観音、昭和42年8月28日羽越大水害殉難者の冥福と国土の安全を祈念し建立された、総丈7m、重量4トンの青銅製日本一の観音様だそうです。
「だそうです。」…なのですが、この「日本一」というところがどこにかかっているのかが、イマイチ私にははっきりわかりませんでした。重さなのか重量なのか、はたまた精神的なものとしてなのか?青銅製の大きな仏像といえば、鎌倉の大仏なんかが真っ先に思い浮かんだりするわけで、高さ約13m、重量121トンの鎌倉の大仏さんを差し置いて日本一を名乗るなら、「この部分が日本一なのよ」と、新潟ラブながらもスッキリさせてほしいなーと思ったのでした。
お参りをしたあと、ぐるぐると観音様を見ていると、頭のてっぺんに棒が突き刺さっているのが目に入りました。
見ようによっちゃシャア専用にも見えるんですが、正解は「おぉ!避雷針!!」です。
そうか、そうか。この胎内観音様は、水害の冥福を祈るだけでなく、雷からも我々を守っているくださっているのですね。
実際のところ避雷針は、雷による人的な被害と文化財などの物的な被害を防ぐために設置されているわけで、昨年、友人と一緒に京都定番スポット巡りをした際に、東寺や清水寺、三十三間堂などで避雷針の写真ばっかり撮影していたことを思い出しました。東寺の五重の塔の避雷針はすごかった。
山門脇のお堂に入ると、中国から買ってきたという仏頭や、水害の際の犠牲者といわれている少女の顔が浮き出た童女石などが祀られていました。童女石は、昭和49年に発行された「恐怖の心霊写真集」という本にも掲載されたという、その筋に興味のある人には有名な石らしいです。
この近辺、この童女石が祀られているお堂のみならず、樽ヶ橋遊園というすっごく味のあるひなびた遊園地(この遊園地も都築 響一さんの「珍日本紀行」に紹介されている、そのテに興味ある人には有名な場所らしい)や、鉱物博士の館、昆虫の家など私のツボスポットが沢山あるようなので、また息子を連れてゆっくりと訪れたいものだと思いました。
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