君帰観音に会わずに俺帰る
天昌寺からほど近くの君帰観音へ。
こちらには県指定文化財の木造聖観音立像がいらっしゃいます。
ご開帳は12年に1度。今来ても見ることはできないってことは重々承知だったんだけど、ネットで調べてもあまり情報が出てこなく、結構前から気になって仕方がなかったのです。雰囲気だけでも見てこようと。
ちなみに、次回のご開帳は次回は2015年のようです。
5月だというのに、境内にはまだ雪が残っていました。
説明板には次のようにあります。
和銅年間(710ころ)僧泰澄という人がここに大日堂を建立し阿弥陀如来の像を安置していたが文治3年(1187)源義経が追われて従者とともに京都から落ち延びてきた時、聖観音像を奉持して、この大日堂に滞在した。追われる身なので長く留まることができなくて、この像を残して立ち去った。
丈4尺6寸の立像で、承久2年(1220)5月18日の勧請であることは、その背部に記されている。彫刻、書体とも当時の物であることが確かで県の文化財に指定されている。
君帰”観音”…というからには、この源義経が奉持したという聖観音像が君帰観音さんなのでしょうか?
手持ちの資料を見ると、蓮華の水瓶を持ったスラっとした聖観音さんです。阿弥陀如来様や二天もまだ健在らしく、こちらは男らしい雰囲気の仏像のようです。
仁王門の仁王は、これまで見てきた仁王の中でもかなりハイレベルな恐怖顔。
仁王といえば筋骨隆々なたくましい青年といったイメージなのですが、頑固なおじいちゃんといった感じ。もう少し優しい顔ならば、きよし師匠に見えないこともないのですが。
仁王門の裏手には、お祭りで使うのであろう手作りの燈籠などがしまわれていました。
2015年のご開帳が今から楽しみです。
2011.5.2
君帰観音堂(きみがえりかんのんんどう)
仏像 | 木造聖観音立像(県指定) |
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場所 | 新潟県南魚沼市君帰1094(観音堂) |
問い合わせ先 | 南魚沼市教育委員会(TEL:025-777-4671) |
拝観時間 | 境内自由(ただし、聖観音像は12年に1度のご開帳) |
拝観期間 | 境内自由 |
拝観料 | 境内自由 |
公式サイト | なし |
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