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栃尾の奇祭 音子神社の泥地蔵

投稿日 2010年9月01日 水曜日

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カテゴリ中越地区の仏像, 秘仏

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 人によっては下ネタと思う写真ありますので、そういう内容が嫌な人は見ないでくださいね。

 8月28日土曜日の朝。地元新聞を読んでいると、小さな一つの記事に目がとまりました。

 安産祈願のため、泥で男性のシンボルを持つ地蔵を作る奇祭が26日、長岡市栃尾地域の上樫出の音子神社で開かれた。汗だくになった地元住民が泥を塗りつけ、高さ約1.5mの立派な地蔵を完成させた。
 同神社は安産や子育ての祈願の神様。天保年間(1830~44年)から、神社の池を清掃した際の泥で地蔵を作ったと伝わる。現在は境内の赤土を代用し、担当の男衆が素手で作り上げ、目に豆炭、ひげにはシュロの繊維を貼り付けた。(新潟日報2010年8月28日朝刊)

 地蔵といいつつも、新聞に掲載されている写真には、土の山しかありません。
 
 「立派な地蔵を完成させた」と言ってるのに、なんで完成写真を載せないんだろう。そんなことを思いつつ、Twitter上で「このお祭り、何?」と投げかけてみました。すると、すぐに一人のユーザーから返答が。
 「昨日見てきました。とっても立派でしたよ~」と書かれたテキストの脇に張り付いていた写真へのリンクをクリックすると、そこには衝撃的な写真が...

 この日は、午後から知人が開催している勉強会へ出席、そして夜は新潟仏像好きオフ「仏酔い in 上越」と立て込んでいたため、翌日を待ってさっそく現地に向かいました。

 向かった場所は長岡市栃尾地区 上樫出(かみかしいで)の音子(おんご)神社。

 神社前にある広場に車と駐めると、すぐにお目当ての 泥地蔵 が目に入ってきました。

 こ、こ、こ、これは凄い...

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道祖神あるいは泥地蔵またの名を珍棒(ちょんぼ)地蔵

 目に豆炭、ひげにシュロとか書いてありましたが、そんな素材なんかどうでもよくなるような、ナイス顔!髭だけでなく、キャンタマ袋にもシェロを貼り付けるこだわり!そして、視界に収まりきらない巨根!さきっちょっ!

 新聞には泥地蔵とありましたが、立て看板には道祖神とあります。神仏習合で地蔵信仰と習合しているのでしょうか。
 また、観光協会のサイトを調べたところ「珍棒(ちょんぼ)地蔵祭り」という呼び名もあるようです。「『ちょんぼ』とは栃尾の方言で男性のシンボルのことです。」との説明書きがあるのですが、これ、方言だったんですね...子供のころから普通に使ってました...

 お祭りは、毎年8月26日の午後から行われているようです。

 今年は地蔵の上に屋根を取り付け、雨が降っても大丈夫なように工夫をしたらしい。天気予報では、当分雨の心配はなさそうですので、安産の祈願をおこないたいかたは足を運んでみてはいかがでしょうか。そうそう、シンボルに触ってみたのですが、まだ赤土は水分を含んでいるようで、少し柔らかめでした。これも土が乾くことによって、より一層のカチンコチンコになること間違いないと思います。

 境内は沢山の背の高い木々に囲まれており、ブランコなどの遊具やベンチもあって、子供たちの遊び場にもなっているようです。

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 このキノコ、ひょっとしたら巨大化できるかなと思い、触ったり踏んづけたりしてみたんですが、残念ながら大きくなることはできませんでした。多分、先に珍棒地蔵のシンボルを大きくしてしまったんだと思います。

 この栃尾という地域には、「ほだれ祭り」という大変有名なシンボル系奇祭があるんですが、その影に隠れてこんな祭りまであるんなんて...奥の深い土地です、栃尾って場所は。

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