寛益寺の御開帳で護摩トランス
逆谷の寛益寺で御本尊薬師如来 12年ぶりの御開帳がおこなわれました。
お寺につくと仁王門には大勢の人が。
みんな仁王の股くぐりをしていました。この仁王の股をくぐると健康になれるとかで、周辺に住んでいる人はみんな子供のころに股くぐりをするとのこと。
うちの息子はまだ小さすぎるから、来年かな。
50年ぶりに再建された須弥壇には、普段は収蔵庫で厨子にしまわれている薬師如来が祀られています。
本堂に入ったら丁度、護摩法要がはじまっていました。
いろんな仏教的行事はあると思うけど、護摩法要って音楽的イベントとして、かなりセンスあるイベントだと思うのです。
火がたかれて、ドラがなってシャンシャンシャンシャンと一定のリズムが刻まれる。
燃え上がる炎を見つめながら一定の間隔で鳴り続ける法具の音を聴いていると、トランス状態入ってしまいます。きっと、昔の人もこういう効果を狙ってたんですよね。
薬師如来は珍しい鉈彫り仏(なたぼり)。新潟にはこの寛益寺の薬師と糸魚川の水保観音の2躰があるといわれているそうで、全国的には関東(神奈川)や東北(岩手)に多いとのこと。
収蔵庫へいくと、普段は御本尊の代わりに本堂にいる御前立の薬師が、今日ばかりは主役をゆずってやるかとでも言わんばかりに鎮座されています。でも、十二神将と四天王をひきつれて気分よさそう。
そうそう。十二神将勢揃いのポストカードが売っていたので買ってしまいました。ここの十二神将はとってもカワイイんです。
本堂の下にある倉庫スペースでは、逆谷の古い写真展というイベントをやっていました。こちらには、この寛益寺がある逆谷集落の昭和初期頃からの古い写真が集められています。
以前、御開帳に関連した講演会の中でこの中の写真の一枚をスライドで見せられたのですが、写真を見て泣きそうになってしまいました。今日も同じです。
水害前の大きな本堂と、沢山の子供たち。水害でめちゃくちゃになった本堂。そして、水害後で大変な状況でも明るいく前向きな笑顔で写真に写る集落の人達。ほんとうに素敵な写真ばかりでした。
水害前の古い本堂にあった大きな木鼻も展示されています。本当に大きな木鼻で、水害にあうまでの本堂はすごく大きかったんだなということがわかります。
また、お寺のむかいにある古民家では、集落に移住してきた造形作家ご夫妻による「旧家の薬壷」というアートイベントがおこなわれていました。こちらは古民家の中に彫刻作品を中心として様々なアート作品が展示されていて、とても素敵な民家となっていました。一緒に来たウチの奥さんは大喜びでした。
実は先日の寛益寺講演会で、ちょっとした恥ずかしい間違いをしてしまったのですが、どうやらそれを覚えていた造形大学の学生さんに声をかけていただきました。(ひょっとしたら作家さんだったのかな?)
学生のみなさんが展示のお手伝いをされていたようなのですが、礼儀正しくて素敵な生徒さんばかりでした。これからよい作品を世の中に出して行ってほしいものです。
「旧家の薬壷」と逆谷の古い写真展は、五月末まで毎週末開かれているそうです。とても素敵なイベントなので、是非立ち寄ってみてください。
※イベントについての詳細は「旧家の薬壷」さんのWebサイトでご確認ください。
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