ビフォー分の仏像展に行ってきた
新潟県立近代美術館へと 仏像展 「奈良の古寺と仏像―会津八一のうたにのせて―」 を見に行ってきました。
目玉である国宝 「中宮寺の菩薩様」 は5月25日からの登場なのですが、その前に一度行っておこうということで、ビフォー中宮寺分として行ってきたのです。
交渉の結果、奥さんはホームセンターへ買い物へ出掛け、僕は0歳の息子をベビーカーに乗せて会場に入りました。泣かないでね。
大型バスが3台ほど停まっていて、課外授業らしき高校生も大勢訪れていましたが、全体的に見れば非常にすいていて、ひとつひとつの仏様をじっくり見ることができるような環境でした。当たり前ですが、東博の阿修羅展や薬師寺展と比べたら10分の1程度の入り。快適です。
会場に入るとまず目に飛び込んで来たのが、法隆寺の百済観音。
展示されているとは知らなかったので驚いてしまいましたが、東博所蔵の模造だったようです。
それでもスラリとした長身の姿はやはり存在感があり、以前法隆寺で見た時とはまた違った想像をめぐらすことができました。(「顔、結構お弁当系の四角さなのね。柔道部系!そう考えると、この線の細さは異常。もっと肉食うべき。つーか、顔は山田太郎で体は坂田三吉ですね、ドカベン的には。」みたいな。)
会場は照明も含め、地方美術館ってことを考えてもなかなかの演出で、非常に満足することができました。
中宮寺菩薩はひとつの展示室を貸し切り、中央に鎮座されていました。東博の阿修羅展のように、上部から見えるスロープこそありませんでしたが、360度全方位からお姿を見ることができるようになっています。こちらも照明はバッチリ。
以前見たときには気がつかなかったんですが、中宮寺菩薩も百済観音も光背を支える棒は竹を模していたんですね。こんなところにも先人のこだわりを感じることができます。
開催前から気にはなっていたんですが、法隆寺の天蓋天人はやはりカワイかったです。琵琶を弾く天人と縦笛を吹く二躰の天人はそのまま家に飾りたいくらい。
他には、ダークホース的に當麻寺の役行者、前鬼・後鬼がなかなかの素敵具合でした。役行者はマジ妖術使いそうでしたよ。
実は、息子は会場に入ってしばらくするとうーうー唸りだし、気がつくと目には涙を沢山貯めていました。ロビーを来たりしながら、何回か会場入りしたんですが、最終的にはうわーんと泣いてしまいました。暗くて静かなのが怖かったようです。静かに観覧されていた方には、申し訳ありませんでした。
物販では、ポストカードなんかを買いあさっていたんですが、素敵なものを見つけてしまいました。展示仏には名を連ねていないのですが、法隆寺五劫思惟阿弥陀のハンコが売っていたのです。
ちょーカワイイ!
5月25日からのアフター分も楽しみです。
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