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柏崎の十王堂は公民館

投稿日 2010年2月08日 月曜日

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カテゴリ中越地区の仏像, 木喰

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 大寒波に襲われた新潟の冬も、日曜にはおさまるとのことなので柏崎の十王堂に出掛けてきました。
 ここには木喰の十王像があるとのこと。

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 iPhone+GoogleMapを頼りにそれらしきところまで来てはみたのですが、車を止められるような場所はありません。十王堂の看板が出ている田辺酒店の脇には、少し広い敷地があり除雪をしているおじさんがいました。

 おじさんに許可をとって車を停めます。

 看板は見つけられたんですがそれっぽいお堂は見あたらず、住宅街をしばしうろうろしました。

 お堂ありません。

 スタート地点に戻って除雪をしていたおじさんに訪ねてみると、目の前に建っている公民館の半分が十王堂なのだそうです。
 普段は入れるような場所ではない(なにせ公民館だし)らしいんですが、お願いしたらおじさんが案内してくれました。

 なんでも数年前までは公民館と十王堂は別々だったとのこと。(それでも公民館っぽい)ところが、2007年の中越沖地震で建物がめちゃくちゃになってしまい、最近ようやく復興できたとのことなのです。で、復興した際に「この際だし一緒の建物にしちゃえ!」ってことで、十王堂は公民館に吸収合併されたらしい。仏像界もM&A花ざかりといったところでしょうか。

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※左がビフォー地震で、右がアフター地震。入り口が無くなり吸収合併された様がよくわかります。

 十王とは閻魔大王を代表格とした地獄にいる10人の裁判官。本来ならば、この十王堂には10体の裁判官と奪衣婆、そして賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)というお坊さんの計12体が祀られているのですが、3体の裁判官と奪衣婆は柏崎博物館で展示されています。
奪衣婆さんってのは、地獄に落ちてきた亡者の服を剥ぎ取る乳をたらしたエロい婆さんです。

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 案内していただいたおじさんには、地震のときの苦労話などいろいろと親切に教えていただきました。
 木喰仏も地震の揺れで倒れてしまったらしく、閻魔大王は前歯が欠けてしまったそうです。

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 地獄で歯が欠けてる閻魔なんて、かなりヤンキー的で恐怖間違いなしです。

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