妙智寺の人魚のミイラ
新潟県は柏崎市にある妙智寺に出かけてきました。
ここは越後三十三観音の第4番。ご本尊は正観世音菩薩です。
本堂にあがらせていただいたが、ご本尊のご開帳は年始の3日間のみとのこと。
...しかし、今日ここに伺ったのは、珍しく仏がお目当てではないのです。
「あの~こちらに、人魚のミイラがあると伺って来たんですが、見せていただくことはできますか?」
このお寺、人魚のミイラがあることで有名なお寺なのですよ。
たずねると、お寺のお母さんは、ハハハハと(”あんたらもか”的な感じで)笑い、「はいはい、御朱印帳書いたら出してきますので、本堂で待っててください。」と。
羅漢像などを見ながら待っていると、お母さんが現れました。本堂の奥から、50cmくらいの木箱を持って来ます。
箱を開け、お母さんは「向こうにいますので、見終わったら声をかけてください。」と言ってしまった。...か、軽い。いいのか?
箱には、説明書きの紙が添えられている。なんでも明治32年ごろ、埼玉の知人から形見の品にとゆずり受けたものらしい。
ついに、人魚のミイラにご対面です。
お~!!パチパチパチパチッ!!(拍手)
人魚だ人魚!決して、マーメイドではないその人魚は、上半身は小柄なおっさん、下半身は鯉のような見てくれです。
おっさんは、目を見開き半開きな口には鋭いキバが光っています。よく見ると、ちょっと長めの体毛がミイラになったその状態でも少し残っているようです。
写真では何度もみたことがあったんですが、実物を見るとそのこぶりな大きさもあいまってか、結構滑稽、いやむしろカワイイのです。よくもまぁ、ムンクの叫びよろしく絶妙な表情とポーズでミイラになったものです。(げっそり)
帰りしな、お母さんがいろいろと教えてくれました。
なんでもその昔、少年マガジンから取材されたのがきっかけで、あちらこちらから取材が来るようになってしまったとのこと。一時はあまりの取材要請に、ご住職も「もう、見せねぇ」と怒ってしまったらしいのだが、最近はでまた希望者にはボチボチと見せているのだそうな。
子供なんかは、真剣にこのミイラは何科に属するのかを議論するらしい。
このお寺、曹洞宗です。とにかくもう、曹洞宗のお寺にはアタリが多い。
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はじめまして。
柏崎在住の者です。
妙智寺さんの人魚のミイラは拝見したことはないんですが、ご住職のミイ・・もといご住職には、親戚の葬儀の時に応援で来てくださったのでお話したことがあります。
お酒を飲ませると気さくで面白い方ですよ。
昔はユースホステルもやっていたので若い子がたくさん来たんだが・・・と言う話をさせてもらっていたらすっかりミイラのことは忘れてしまいましたが。
柏崎には西長鳥の真珠院さんに即身仏もいらっしゃるようです。
はじめまして。やまざきです。
ご覧頂きましてありがとうございます。
真珠院さん。
即身仏を調べていたときにお名前は拝見したような記憶がありますが、そのときは見せていただくのは難しいのではなかろうか?と思って放置してしまったように覚えています。
改めて調べてみますね!ありがとうございます。
やまざきさん、お返事ありがとうございます。
真珠院さんは、柏崎市内からだと畔屋峠を越えて降り、さらにもう一つの峠を越えて降りていく途中左手にあります。
何の予備知識もなくフラフラとバイクで走っていてなんとなく曲がって坂をのぼりつめたところにあります。
現在は小さなお堂に安置されていて、しかも外からは見えません。
だいぶ前に地元の夕刊に掲載されていて、そう言えば・・・という感じで気づきました。
一度ご開帳があったらしいですけどね。 写真は見ることができます。
やまざきです。
写真もあるんですね。
ブログにはなかなかすべて書けてはいないんですが、ちょいちょいドライブがてら散歩がてらお寺やお堂巡りをしてますんで、そのときにでもちょっと偵察してみます。