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ティッシュまみれの仁王が香る

投稿日 2009年6月28日 日曜日

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カテゴリ中越地区の仏像, 秘仏

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 津南町 見玉不動尊に出かけてきました。
 以前、切明温泉で温泉を堀ってきた帰りに立ち寄ったのですが、いつかもう一度来ようと思っていたのです。

 見玉不動尊につくと、鳥居の向こうに山門が見えます。ザ・神仏習合。
 鳥居の脇には、石灯籠を邪鬼が支えています。邪鬼さんも四天王に踏みつけられたり、灯籠の下敷きになったりと、八面六臂(なんか格上げ感あります)の活躍です。

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 山門には大きな二体の仁王が待ちかまえています。ティッシュまみれで。

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 参拝者が、自分の痛いところを撫でた紙を滝の水で濡らし仁王に投げつけると、痛みを救ってもらえるという習慣がこのお寺にはあるそうなのです。

 僕も投げようと思って、鞄にティッシュを入れてきました。

 頭が悪いのでまずは頭に投げます。告白しますと、サボテン以下の知能しかありません。

 ティッシュをぬらして頭めがけて第一投っ!
 「こう見えても、小学校から専門学校までずっと野球やってたのよ、僕!」

 みごと、お腹に命中しました。
 ・・・まぁ、OPP(お腹ピーピー)で日々悩まされてるんで、よしとしましょうか、、、

 もう一回、今度こそ頭をねらって第二投っ!
 「夢は子供とキャッチボールだよ、僕!」

 みごと、左胸に命中しました。
 ・・・何を隠そう、不整脈で心臓の手術したことあるんですよ。まぁ、いっか...ですよ。まぁいっか...

 頭は俺の肩では遠いみたいですね。いやまぁ、俺ファーストだったし。

 次は、股間をねらっていきます。「いつまでも絶倫でありたいっ!」

 えいっ!!
 股間のだいぶ下、膝くらいのことに命中です。...僕はそんな馬並みじゃぁないんですがね...

 ひとしきり願掛けをしたあとは、ようやく山門をくぐり本堂へ登っていきます。今から馬並になれるかなぁ・・・

 本堂は、七十段の石段の上にあります。

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 このお寺、車の通る道からは少し離れていて、周りを背の高い木々に囲まれているのです。この木々に初夏の強烈な日差しがさえぎられ、そして石段の脇に流れている七段の滝のおかげで、寺の周辺はひんやりとした空気が漂っています。
ひんやりとした空気と滝の音しか聞こえないこの環境に身を置きたくて、ここまでやってきたのです。(ティッシュとか投げてるけど)

 ご本尊は、天平五年(西暦733年)行基作の不動明王。秘仏らしいので、本堂には(たぶん)お前立ちが祀られていました。制多迦童子(せいたかどうじ) と 矜羯羅童子(こんがらどうじ) の姿も見えます。

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 本堂でお参りをしその中で何枚か写真を撮っていたら、小千谷の木喰観音堂に続き、カメラの調子が悪くなってしまいました。液晶が虹色になったり、手ぶれ補正がちっともきかなくなったりとかなり焦りました。
 ・・・「撮るなっ!」って警告ですか、丹波さん?
 しっかしマヂ、怖えぇんで勘弁してください。後ろにおばあちゃんとかいると、マヂ、声出しそうになるんで...(げっそり)
 (※あとから教えてもらいましたが、ISO感度だとかそういうことらしいです)

 いろんな意味で涼しさを体験できたお寺でした。

 帰るのが惜しくて境内をぶらぶらしていたら、阿修羅っぽい石仏を見つけました。なぜか、足元には三猿です。カワイイですね、これ。

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