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牧之通りで木喰さんを抱っこしてきました

投稿日 2010年11月12日 金曜日

コメント コメント(2)

カテゴリ中越地区の仏像, 木喰

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 塩沢の宿場町を雁木で再現した牧之通り。
 この牧之通りにあります中島家に、木喰唯一の明見菩薩がいらっしゃるとのことで、出掛けてきました。

塩沢の牧之通り

 北極星あるいは北斗七星を神格化した明見菩薩は、国土を守り、災いを除き、眼病を平穏するという仏で、木喰上人の生きた江戸時代には庶民に広く信仰されていたものだそうです。越後放浪末期の文化2年(1805)、木喰当年88歳のとき、三国峠を超えて上州(群馬県)へ行く途中の塩沢で刻んだものと言われています。

 中島家奥様のお話では、もともとは同じ塩沢の吉里というところにある、正光寺というお寺で祀られていたものだそうですね。

 お屋敷にお邪魔すると、越後上布の着物などとともに木喰さんがいました。

中島家の明見菩薩

中島家の明見菩薩

 奥様のお話を伺いながらお参りなどをしていると、

 ふいに奥様がウチの息子に...「坊ちゃん、帽子を取ってみましょうか」と。

 そして、おもむろに木喰さんを持ち上げ、息子ちゃんのおでこを木喰さんの頭でナデナデナデ。この木喰さんで頭を撫でてもらうとご利益があるらしく、昔からよくこのようにされていたとのこと。

中島家の明見菩薩で頭をナデナデされる息子ちゃん

 
 それにしても突然の出来事に一瞬何が起こったのかわからず、... きょとん... 一瞬の出来事だったので、もう一回写真を撮らせてもらいました。(笑)
 よい記念になりました。

 私も木喰さんを抱っこさせてもらいました。
 木喰仏は浮き輪やソリになっていたとの話しも聞いてはいたのですが、まさか自分が抱っこしたりすることができるとは...重さ自体は結構軽かったのですが、江戸時代から繋がってきた木喰仏とその土地との関わりの中に、自分も少しだけ触れることができたような気がしました。

中島家の明見菩薩

 こちらは、いわゆる「木喰さん」とは「別の木喰さん」が彫ったという大黒様。手のひらサイズで、カワイイ。御利益あるかなw

中島家の大黒様(いわゆる木喰とは別の木喰が彫ったもの)

 中島家を出た後は、目の前にあるオオギヤカフェへ。近くにある青木酒造さんの蔵を改装してつくったカフェだそうです。
 焼き肉丼などをいただきました。おいしーーーv(≧∇≦)v

オオギヤカフェ

オオギヤカフェの焼肉丼

 半年ほど前に、こちらの牧之通りを訪れたときには、「もうちょっとご飯食べたり、落ち着いてゆっくりくつろげるお店なんかが多いといいな~」なんて思っていたのですが、もぅバッチリです。
 塩沢の牧之通り、オススメです(^^)b

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“牧之通りで木喰さんを抱っこしてきました” への2件のフィードバック

  1. とおる より:

    おお!
    抱き仏&手乗り仏!!!
    仏像好きには最大の悦びですね・・・うらやましい・・・。

    最近、好きなだけ触ったりできる仏像が欲しいなぁ・・・とか思って、たまに古美術店をウロウロしちゃったりなんかしちゃうのですが、部屋に仏像なんか置いてしまった日には
    「初めて彼の部屋に遊びに行ったら、仏像があって『怖っ!』て感じでした(20代女性)」
    ・・・などと、オトメスゴレンあたりでネタにされちゃいそうですので、見てるだけでガマンしています(苦笑)。

  2. gatabutsu より:

    別の木喰仏さんが祀られているところでも、ご住職さんが おもむろに持ち上げたり 裏返したり するところは見たことがあったんですが、 それを見ながら「ぜひ私にも触らせてください...」とは言い出せなかった、内気なワタクシ(笑
    今回は、本当によい機会に巡り会えました。

    マイ仏なんですが、最近、小学校のころにつくった「はりこのお面」がむしょーに作りたくなってます。 折角なので、お面をつくったら次は、仏に手を出してみようとも...現代解釈な脱活乾漆ってところで(笑)

    最近 やるやる詐欺、行く行く詐欺になりがちなんで、時間をちゃんと工面して ほんとにつくってみたいなー。

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