2013年9月24日 火曜日
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お寺に古くから伝わるという古文書を見せてもらったところ、どうやらそれは僕のお母さんが書いたもののようだった。「レクリエーション」って文字なんかそっくりだ。 (続きを読む)
2013年6月16日 日曜日
20年ぶりといわれるご開帳の扉を開けると、厨子の中では二匹の鼠が交尾をしていた。 それを見た刑事はそれまでの沈黙を破り、狭いお堂の中で大きな声をあげた。 「皆さん!これでこの密室の謎はすべて解けました!!」 (続きを読む)
全国の大仏がある風景を全力で脱力しながら見て回るエッセイ。一見脱力していながらも、練られた構成と鋭い視点で綴られた旅の話は、仏像好きではなくとも楽しめます。
新潟からは、越後の里の親鸞聖人大立像と、弘願寺の屋上に立つ弘法大師像が登場。どちらも不意にぬっと現れる新潟屈指の大仏です。
みうらじゅん氏といとうせいこう氏の見仏記第四弾です。今度は、親孝行編ということでそれぞれのご両親を連れた親子見仏の旅。新潟は海も山もあるし、ご飯も魚もお酒も美味しいし、温泉も沢山あるし東京からもアクセス良いし、親孝行にはもってこいの県ですな。
新潟のお寺からは、観音寺、善行寺、西生寺、国上寺、浦佐毘沙門堂、西福寺、円福寺がエントリー。日本最古と最新の即身仏や、あまり仏像形式では見ることの出来ない浦佐毘沙門堂の常瞿梨童女(じょうぐりどうにょ)に両氏が出会ったエピソードなども綴られています。
仏像修復をおこなっている飯泉太子宗氏の仏像修復に関するエッセイ。今、仏像に関する書籍は数多く出版されていますが、この本のような視点から書かれた本はあまり多くなく、いくつかのお寺を訪ねて仏像を見て回ったあとは、ぜひこの本を読んでみることをおすすめします。
新潟に限らず地方の仏像を見て回っていると、宗教や美術品という見方とは一線を隠した独特の"信仰"という感覚を感じることがあります。仏像はその土地に昔から住んでいた人を繋いでいる、リレーのバトンだと思うんですが、それがこの本を読むとスッと入ってくる。数ある仏像関連書籍の中で、一番好きな本です。
全国各地の大仏・大観音70体をカラー写真と詳細なデータで紹介。奈良・鎌倉をはじめとした歴史ある大仏から、「胎内めぐり」ができる大仏・大観音、地元住民に愛される「ご当地大仏」まで、著者が30年にわたり全国の大仏を訪問し気づいた、お寺めぐり、仏像めぐりの新しい楽しみを提案。新潟からは越後の里 親鸞聖人,弘願寺弘法大師像,白馬大仏がエントリー。
絵本作家でもある長岡市にある千蔵院のご住職、諸橋精光氏の著書。タイトルのとおり般若心経を概念を絵本の世界で表していて読みやすく、その世界観をうまく表しているという実感があります。絵を見ながら般若心経の文字を読んでいるとスッと心が落ち着く瞬間があり、何度も読み直しました。
やまざき ふみひろ
フリーランス仏像愛好家。仏像についてひとことも喋らなくても、誰も困らないくらいのフリーランス。ライフスタイルとしての仏教好き。 Twitter IDは[ @gatabutsu ]。新潟の仏像話を中心につぶやき中。 Facebookでは、記事にする前のメモ書きや、美術館・博物館などもうちょい広い話題でやってます。