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仏教と音楽 てらぱ!vol.3

投稿日 2013年7月03日 水曜日

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「音楽は国境を越えるんだ」
酔っ払うたびにそう絡んでくる彼がとった次の行動は、聞き流すだけで英語が話せるようになるという英会話教材の申し込みだった。

書き出しに大した意味はありません。書き出し小説に凝っています。

長岡市で開かれた仏教と音楽がコラボしたイベント「てらぱ! vol.3」に行って来ました。てらぱ!とは浄土真宗の若手僧侶がはじめた縁を音楽で繋ぐイベント。
サイトの告知には次のようにあります。

今回で3回目を迎える『てらぱ!』。
なんと、遂にお寺を飛び出しちゃいました(笑)

場所は変わりますが、内容は変わりませんのでご安心を。

浄土真宗は出遇(あ)いの仏教。
そして『てらぱ!』もまた出遇いの場。それが僕の考えです。

“出会い”って言っても色々だと思いますが、ここでは「自分との出遇い」―
つまり「自分を発見していくこと」という意味を含みます。

「自分を発見」するってことは、例えば
「何が一番大切(=一大事)なのか?」ということに気がついたりとか。

とは言え、普段そんな時間て無かったりしませんか?

故に皆様にとって『てらぱ!』がそんな場所になってくれたら・・・というのが今回の企画。

「仏教に興味がある」「癒されたい」
「音楽が好き」
「皆でワイワイしたい」

そんな方。是非『てらぱ!』で“出遇い”してみませんか?

仏教と音楽の異色のコラボ!
皆様のご来場を心よりお待ちしています。

合掌

当日のDJは全員お坊さん。
会場に流れる曲はアニソンから始まり、メロコア、テクノとへと続きました。法衣を着たお坊さんDJが絵になりすぎててシビレます。

イベントはお坊さんらしく読経で始まりました。
さほど広くはない会場に10人以上のお坊さんが唱えるお経が響き渡り、護摩にも似たトランス感を味わえます。

そして片貝町 浄照寺 の小林さんによる法話。
題目は「一道を歩む~出遇うということ~」
日本語の「あう」という字は、漢字で書くと「会」「逢」「遭」「遇」のようにいろいろありますが、人生の中で「あう」ということがどのように変わっていくのか?といったテーマでお話をされていました。
小ネタも挟みつつのお話は大変おもしろく、ついつい聞きいってしまいます。昔は営業マンをされていたのだとか。なるほど。

私は用事がなければあまり話もしないような、人見知りだと自分では思っています。そんな私でも、イベントでは楽しくお喋りさせていただきました。

「私が仏像好きだから楽しめた」というだけではないのだと思います。

やっぱりお坊さんは聞き上手だし、上手に話を聞いてもらえるのでこちらも話をするのが楽しくなる。
それに、お寺の後継ぎってのは、普通に考えたらかなり特殊な環境。浄照寺 小林さんも法話の中で「子供のころからお寺の後継ぎというのが嫌で嫌で、あとを継がないでよい方法ばかりを考えていた」と話をしていた。

誰もが多少なりとも似た感情を持つのだろうけど、きっと自分が置かれた環境への反抗心ってのは人一倍強かったのだと思う。自分も農家の長男という境遇が嫌で家を飛び出したので、それはなんとなくわかる。
そんな環境から抜け出したいと思いながら育ったからなのだろうか、今の若い世代のお坊さんというのは外の世界の知見が意外に広い。それがまた、お坊さんと話をしていて楽しい理由なんだと思う。

会場はBROTHERというお店。隠れ家のようなバーでした。お坊さん主催の飲み会で、この手のお店が出てくるあたりのギャップが楽しいです。

私はつまらない人間なので、面白い人に会う労力をできるだけ惜しまないようにしています。自分のつまらなさを周りの力でカバー。
国境を超えるだとか考えだすと頭の中がメンドクセーことになりますが、無精がらずに、面白そうなところに顔を出すってのは、人生を楽しくするためのちょっとしたコツなのかもしれません。

2013.06.29

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