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地域歴史文化財保存支援の会に入会しました

投稿日 2011年2月07日 月曜日

コメント コメント(4)

カテゴリイベント情報など

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新潟にお住まいの仏像修復家 松岡さんが主催されています
「仏像文化財保存サポート 地域歴史文化財保存支援の会」
に入会しました。

きっかけは加茂の双璧寺に出かけたときのこと。

ご住職とお話をしている際、
「そんなに仏像に興味があるのなら、田上の松岡さんを尋ねるとよいですよ。」
と松岡さんをご紹介いただいたのです。

ところが、うっかりものが服を着たような私は、
メモもとらず...
どんなことをされている人なのかも聞き返しもせず...
挙げ句の果てには
「只見のマスオカさん、只見のマスオカさん...」
と、間違った記憶を頭にすり込んでしまう始末...

「むぅ...結局、あの時の話しはなんだったんだろう??マスオカさんとは誰なんだろう??」と、
後ほど双璧寺を伺ったときのその出来事を記事にしたら、
「それは只見のマスオカさんではなく、田上の松岡さんでは?ホームページもお持ちですよ。」
と、親切な方から教えていただきました。

ありがとうございます。あなたは越後に舞い降りた仏様です。

教えていただいた情報を元にホームページを読み出したら、そこには
「地域の仏像・神像の保存を支援する活動を行っております。」とのキャプションとともに「仏像文化財保存サポート 地域歴史文化財保存支援」の文字が。

この地域歴史文化財保存支援の会は松岡さんが代表をされている団体で、「日本の地域に残された仏像・神像彫刻の保存を支援していくための活動」を行っています。

設立趣旨(抜粋)/仏像文化財保存サポート 地域歴史文化財保存支援
地域の歴史・文化財は、経済構造の変化、過疎・信仰観の変化など様々な問題を抱えその保存に課題を持っております。昨今、地域の方々だけの力だけでは、伝えていくのに困難な場面に出会うこともあります。また、自治体の力をたのみにすることも難しい状態にあります。それらの保存を支援し、次の世代に手渡していく手段の構築が急務となっております。特に仏像文化財の分野は、調査・研究・保存共に他の分野に比べて遅れている観があります。(ここでいう文化財とは、歴史、文化が育んだ大切なものという広い意味です)
これら地域の歴史の「あかし」は、日本国文化全体の厚みを体現するものです。広くみなさんで伝える努力をしていかなくてはならないと考えます。
それらの保存を支援していく活動を行いたいと考え設立にいたりました。
また、地域に残されている歴史・文化財は、その価値をその場にいる方々はなかなか認識しづらいものです。外からみると「もったいない」と思うことがしばしばあります。そうした地域の歴史や文化を再確認することが必要です。今を逃すとそれら地域が育んだ文化が失われてしまう可能性があり、私達はその岐路に立っております。

美術出版社から出版されている仏像好きの教科書「日本仏像史」も監修なさっている水野敬三郎先生(日本彫刻史 東京芸術大学名誉教授)や新潟市歴史博物館の長谷川伸氏などを顧問に迎えられています。

そもそも私が新潟の仏像を見て回り始めたのは、2008年の春先。
それまでは年に1、2回ほど京都奈良を訪れていたのですが、転職後でなかなか生活のペースもつかめず、今までどおり京都奈良に行くわけにはいなないなと、残念に思ってた時期でした。そんなとき「そういえば、地元新潟の仏像のことはよく知らないなー」と思ったのがキッカケ。

あちらこちらを伺いながら仏像を見せていただいているウチに感じたのは、その仏像を守ってきた人達の温かい心と共に、仏像を保存していくことの難しさ。
ともすれば、中央の仏像は権力の象徴でもあったわけなのですが、地方の仏像は民間信仰の側面が強く残っています。土地土地の仏像にまつわる言い伝えを調べたり、その仏像を守ってきた地域の人達とお話をしていると、仏像はその土地の歴史を繋いできた、ある意味バトンの役割をしているのではないかと思えることもあります。しかし、それと同時に自分達新潟の県民自身が、その仏像の歴史的・文化財的価値をきちんと評価できずに、壊れたままになっていたり、粗雑な修復が行われたりしている姿も多く見かけました。

そしてまた、仏像には宗教であったり礼儀作法であったりというイメージがセットになっているのは必然で、一般的にはとっつににくいのもまた事実。
この「ガタブツ」というサイトを始めたのも、堅苦しさや敷居の高さを感じることなく、まずは新潟の仏像を知ってもらうことで、仏像の再評価に繋がればという思いもありました。そして、新潟の仏像に興味をもってもらい、さらには新潟にも興味をもってもらい、”県内の人はより新潟を好きに”、”県外の人は新潟に来てみたい”と思って貰えればよいなと。

仏像文化財保存サポートの設立趣旨にも次のような一文がありました。

まず、地域の歴史・文化財を再確認していただく必要があります。

そして、広く人々に知っていただく必要があります。

そして、その保存や修復をみなさんに支援していただき、地域を元気にする助けとなりたいです。

私自身としては、自分なりの目線で新潟の仏像を世に紹介していくことで、少しづつでも仏像文化財保護の力になれればなぁと思っています。

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“地域歴史文化財保存支援の会に入会しました” への4件のフィードバック

  1. 田村 より:

    三条市で昨年市指定文化財に指定された2件の仏像をテーマに文化財講演会があります。
    よろしければぜひご参加ください。

    詳しくは三条市HPをご覧ください。
    http://www.city.sanjo.niigata.jp/shougaigakushu/event00037.html

  2. gatabutsu より:

    ご紹介ありがとうございます。
    実は私自身は、20日ほど前に申し込みを済ませてあります。
    最明寺のご開帳も逃してしまったので、講演楽しみです。

    事前に入手した情報などは、TwitterやFacebookなどでも流していますので、よかったらご覧ください。
    また、何か情報ありましたら、ご連絡いただけると嬉しいです。
    Twitter: http://twitter.com/gatabutsu/status/33407303327686656
    Facebook: http://www.facebook.com/gatabutsu.net

  3. 田村 より:

    すでに申し込みをいただいておりまして、大変失礼しました。
    当日は仏像衣裳の復元品を使用して、どのように身にまとったのかの実演もあるとお聞きして
    おります。
    ご来場をお待ちしております。

  4. gatabutsu より:

    >田村様
    昨日はありがとうございました。
    大変興味深い講演内容で、ますます”新潟の仏像をもっと知りたい”という気持ちが湧いてきました。
    ぜひともまた、このような文化講座を開催していただけることを期待しております。

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  • 書いている人

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    やまざき ふみひろ

    フリーランス仏像愛好家。仏像についてひとことも喋らなくても、誰も困らないくらいのフリーランス。ライフスタイルとしての仏教好き。
    Twitter IDは[ @gatabutsu ]。新潟の仏像話を中心につぶやき中。
    Facebookでは、記事にする前のメモ書きや、美術館・博物館などもうちょい広い話題でやってます。

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