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五智国分寺の五智如来

投稿日 2010年9月30日 木曜日

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カテゴリ上越地区の仏像

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 実家に帰った合間の時間を利用して、五智国分寺にやってきました。

 仁王門には近所のおじさんっぽい顔の仁王。少年野球の監督とかによくいるタイプです。

近所のおじさん的仁王(あ!)

近所のおっさん的仁王(うん)

 3累ストップな。

 こちらは水球を司る地蔵。この8月には、お隣の柏崎市で水球クラブチーム「ブルボン ウォーターポロクラブ柏崎」が発足したばかり。選手のみなさんは、是非ともこちらの地蔵にお参りをしていただきまして、五輪を目指していただければと思います。

水球を司る地蔵

 本堂に向かいます。実は、こちらの五智国分寺には過去2回ほど来たことがあるのですが、どちらの日も本堂の扉は閉ざされていて、中にいる五智如来にはお会いすることができなかったのです。今回は3度目の正直。

五智国分寺の本堂

 今回は、扉は開いています。ようやく五智如来に会うことができました。

 この五智国分寺は、昭和63年の火災で本堂もご本尊も焼けてしました。そういえば子供のころ、地元のニュースでも取り上げられ、大騒ぎになったのを覚えています。このお寺は天台宗で檀家のないお寺だそうなので、寄付によってこれまで少しづつ再建をおこなってきたとのこと。本堂から再建をはじめ、ご本尊も一体づつ再建し、ようやく3年前に勢揃いしたそうです。

 五智如来とは、大日如来の五つの知恵を表す五仏。こちらの五智国分寺では、向かって左より阿弥陀如来、薬師如来、大日如来、宝生如来、釈迦如来と焼失前と同じ並びで並んでいます。
 京都の東寺など一般的には、阿弥陀如来、阿しゅく如来、大日如来、宝生如来、不空成就如来の五仏で五智如来のようなのですが、胎蔵界と金剛界の違いによって、五体の如来名が違ったり時には混同されたり、他の如来像に代行されている場合もあるそうです。
 こちらでは、阿しゅく如来の代わりに薬師如来、不空成就如来の代わりに釈迦如来が祀られています。阿しゅく如来は一般の信仰として、病気を治すというご利益がクローズアップされおり、これは東に位置することから、同じく東方浄土の教主である薬師如来と同体と考えられているからのよう。また、不空成就如来は釈迦如来の異名であることからの代行のようです。

イカスぜ、五智如来!

 阿弥陀如来は極楽往生の功徳、薬師如来は病魔を退散させる医薬の功徳、大日如来は太陽のように万物をいつくしむ功徳、宝生如来は福徳財宝・五穀豊穣の功徳、釈迦如来は智恵聡明の功徳を授けてくれる仏様です。
 中央は胎蔵界の大日如来です。大日如来の印相(手の形)は、二つの曼荼羅界で異なり、金剛界では智拳印を結び(「お先にドロンします」のポーズです。)、胎蔵界の大日如来は法界定印を結び(坐禅とかするときのポーズです。)、瞑想にふける姿をしています。

胎蔵界の大日如来(アカレンジャーつーことで)

 本尊は半丈六でヒノキの一本造りで、漆と金箔で古代色に仕上げてあるそうです。

 同じお寺の同じ時代の仏像って同じ顔に見えることが多いんですが、こちらの五智如来さんはみんなそれぞれ個性ある顔立ちをしていて素敵でした。あー、この人はちょっとぽっちゃりしてるしキレンジャーかな?さすがに大日さんは宇宙の中心だけあってアカレンジャーかな?などと。
 日本が世界に誇る戦隊もののルーツは五智如来にあるのかも知れません。

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  • 書いている人

    1

    やまざき ふみひろ

    フリーランス仏像愛好家。仏像についてひとことも喋らなくても、誰も困らないくらいのフリーランス。ライフスタイルとしての仏教好き。
    Twitter IDは[ @gatabutsu ]。新潟の仏像話を中心につぶやき中。
    Facebookでは、記事にする前のメモ書きや、美術館・博物館などもうちょい広い話題でやってます。

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