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籔内佐斗司展とガタブツさん名刺

投稿日 2010年9月07日 火曜日

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 土曜日。新津美術館に、「植田正治写真展」を見に行ってきました。

 写真展自体も楽しみだったんですが、もうひとつ確かめたいことがあったのです。
実は「新潟市サポーターズ倶楽部」というものに入っていて、名刺も頂いているのですが、この名刺、新潟市の各施設の入場割引券にもなるんですね。

 ただ、今まで多くの人と名刺交換をさせてはいただいたのですが、実際に「この名刺を使って割引で入場したよっ!」って話は聞いたことがない。本当に割引になるのかな~?と気になっていたのです。

 「一発芸してくださいっ言われたらどうしよう・・・」とか「ガタブツってなんぞ?とか言われたらどうしよう・・・」とかドキドキしながら提示したんですが、しっかり割引していただくことができました。

 新津美術館の場合では団体割引扱いになるらしく、この「植田正治写真展」は通常600円の観覧料のところ20%割引の480円で入館することができました。
 不景気の折、ちょっとだけど助かりますね。不景気だからこそ余計に、美術館に行ってリフレッシュする時間なんかは確保したいですからね。

 「植田正治写真展」はマグリッドの絵を見ているようでもあり、とても素敵な写真が沢山。市民ギャラリーで同時に開催されていた「新潟美少女図鑑」の写真展もなかなか素敵な展覧会でした。

ガタブツ名刺(表)

ガタブツ名刺(裏)

 名刺の裏に書かれた施設への入館が割引になります。沢山あるんで、ほしい人はオフなどであったときに、気軽に声かけてくださーい。

 午後からは場所を変えて、万代島美術館へ。
 こちらでは「彫刻家・籔内佐斗司展 動き出す彫刻たち」が開催されています。ご存知「せんとくん」の作者さんの展覧会です。
 この美術館は、残念ながらガタブツ名刺の対象外なのですが、充分に楽しめる展覧会でした。

 とにかく、童子の彫刻がカワイイ。どの童子も表情が凄く豊かで、見ていて幸せな気持ちになれます。 また、籔内さんは仏像修復にも関わっていたことがあるので、どの作品も根底に仏教を感じられるのがよいですね。

 「追い風童子」「蜘蛛の糸」、あとは童子ではないですが、「女の鎧」「男の鎧」なんかが特に良かったです。「男の鎧」は、顔なしの胴体だけで阿形吽形(一般的に仁王で表される宇宙の始まりと終わりを表す言葉なやつです。ビックリした顔と、餅を喉に詰まらせた顔。)を表現してるんですが、これがまた凄いんですよ。まさに、阿吽なんですよねー。

男の鎧-吽 / 男の鎧-阿

 展示会の第二部は、写真撮影がOKでした。撮影がOKな展示会って好きです。

 平成伎楽団のお面の展示。
 「平成伎楽団(へいせいぎがくだん)」とは、2009年に結成された彫刻家・籔内佐斗司プロデュースによる仮面芸能の集団だそうです。

 ここで展示されている作品の仮面は、みんな実際に被れるもので、いろいろなイベントに現れて踊りを踊ったりするらしい。

 この仮面、脱活乾漆って書いてあったけど、作りたての脱活乾漆って凄く質感がよいですね。出来立ての興福寺阿修羅像も、こんな質感だったのかなーと思いを巡らせることができました。
※脱活乾漆って、「麻布を漆で張り重ねたり、漆と木粉を練り合わせたものを盛り上げて像を形づくる方法」で興福寺の阿修羅さんなんかが代表的なんですが、高価な漆を大量に使ったり、作るのに手間が掛かったりするので、仏像の数としてはあまり残っていないのですね。

 こちらは平成伎楽団の阿修羅。やっぱカワイイ。

平成伎楽団の阿修羅

平成伎楽団の阿修羅

平成伎楽団の阿修羅

 「彫刻家・籔内佐斗司展 動き出す彫刻たち」は、9月26日まで開催されています。まだご覧になっていないかたは、お早めにどうぞ。

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