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勝手に開けてみるがよい瑞天寺

投稿日 2009年5月10日 日曜日

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カテゴリ上越地区の仏像

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 大潟町の瑞天寺(ズイテンジ)というところにでかけてきました。

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 ここには行基作(出ましたねぇ)と伝えられる千手観音と聖観音、弘法大師作(またまたねぇ)といわれる不動明王、毘沙門天像などがあり、山門には樹齢400年といわれる大銀杏の老木がずっしりと立っています。
 宗派は曹洞宗。

 境内をうろうろしてみる。どうやらあのお堂の中に仏像が祀られているらしい。
 看板には「拝観を希望されますかたは、寺院に申し出てください。」とあるので、ご住職らしいおじいさんを探して声をかけてみたことろ、「勝手に開けてみるがよい」とのことです。
 オー!セルフサービスナノデスネー。

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 なんか、かんぬき錠とかかかって、それなりに重厚なお堂の扉なんですが、勝手に開けます。扉を開けると正面には千手観音の坐像。両脇を不動明王と毘沙門天が固めています。
 扉を開けたこちら側から光りが差しているはずなんですが、一瞬、千手のほうから光が放たれたような錯覚に陥って、思わず「おぉ」と声を出してしまいました。
 それは、どの仏像も予想外に大きく、そして千手は地方仏にありがちなズッコケスタイルではなく非常に整った形をしていたからかもしれません。

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 千手観音は高さ1.75m(726年)
 不動明王と毘沙門天は高さ2.27m(808年)

 本堂にある聖観音も含め、それぞれの仏像は、何年か前に大規模な修理をしたらしく非常に綺麗な状態(それでいて、ヨゴシ感も維持しつつ)で保管されていました。

 今度は奥さんにお願いして本堂にあがらせていただきました。聖観音を見ながら奥さんとお話します。
 奥さん曰く、上越地区でこの時代のこの大きさの仏像がこの状態で残されているのは大変珍しいのではないかとのこと。
 とにかくお話してくださく話の大半が「火には気をつけないといけない」という話でした。

 小難しい話もいいけど、こういう話を聞けるってことが、昔からのお寺の大事な役割だったんじゃないかと思います。

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    今、仏像に関する書籍は数多く出版されていますが、この本のような視点から書かれた本はあまり多くなく、いくつかのお寺を訪ねて仏像を見て回ったあとは、ぜひこの本を読んでみることをおすすめします。

    新潟に限らず地方の仏像を見て回っていると、宗教や美術品という見方とは一線を隠した独特の"信仰"という感覚を感じることがあります。
    仏像はその土地に昔から住んでいた人を繋いでいる、リレーのバトンだと思うんですが、それがこの本を読むとスッと入ってくる。
    数ある仏像関連書籍の中で、一番好きな本です。

  • 書いている人

    1

    やまざき ふみひろ

    フリーランス仏像愛好家。仏像についてひとことも喋らなくても、誰も困らないくらいのフリーランス。ライフスタイルとしての仏教好き。
    Twitter IDは[ @gatabutsu ]。新潟の仏像話を中心につぶやき中。
    Facebookでは、記事にする前のメモ書きや、美術館・博物館などもうちょい広い話題でやってます。

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